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アジア・オセアニア地域大会2026 in 香港 ― 世代と信仰をつなぐ架け橋
出典:サレジオ同窓会世界連合ウェブサイト NEWS 2026年10月26日
https://exallievi.org/past-pupils-and-friends-of-don-bosco-asia-oceania-congress-bridging-generations-and-faith/
香港発 ― 2026年10月22日から26日まで、香港のSt. Louis School(聖類斯中學)において、「アジア・オセアニア大会2026」が開催され、ドン・ボスコの同窓生と友人たちの各国・地域から代表者、指導者、若者たちが集いました。
サレジオ同窓会香港連合が主催したこの5日間の大会では、現代にふさわしく、多くの人々の心に響くテーマが掲げられました。
「Shall We Talk? ― 世代と信仰を超えたコミュニケーション」
大会は、サレジオ会中国管区長のドミンゴ・レオン神父(Fr. Domingo Leong)による祈りと歓迎の言葉で幕を開けました。その言葉は、地域全体の集いにふさわしい、内省的でありながら未来を見据えた雰囲気を生み出しました。
「安心できる場」から「勇気をもって踏み出せる場」へ
サレジオ同窓会世界連合会長のブライアン・マグロ氏(Bryan Magro)は、会長挨拶の中で、同窓会運動の未来を、特定の一つの世代だけに委ねることはできないと強調しました。
マグロ会長は、ドン・ボスコの「予防教育法」に直接言及し、サレジオの伝統的な活動の場である「家庭、遊び場、学校、劇場、教会共同体」のあり方を、改めて考え直すよう参加者に呼びかけました。マグロ会長によれば、これらの場は、単に居心地のよい「安心できる場(Safe Spaces)」にとどまっていてはなりません。むしろ、若者たちが大胆な考えを自由に表明し、リーダーシップを発揮し、サレジオの使命を未来へと導く責任を主体的に担えるような、「勇気をもって踏み出せる場(Brave Spaces)」へと発展していく必要があると述べました。
若者たちの主体性を育むというこの考えは、世界連合の顧問であるフィリベルト・ゴンサレス神父(Fr. Filiberto González)によっても強調されました。
ゴンサレス神父は、ドン・ボスコの同窓生と友人たちに対し、世代間の真の対話を促進するよう呼びかけました。さらに、若者たちを組織運営のあらゆる段階において、意思決定に主体的に参加する存在として迎え入れることの重要性を説きました。そして、若者たちとともに青少年司牧に取り組むことによって、同窓会組織が活力を保ち、時代の変化に応え続けられるようにする必要があると強調しました。
対話を深めるための3つの方向性
香港連合会長であり、大会実行委員長でもあるアンドリュー・ユエン氏(Andrew K. Yuen)は、有意義なコミュニケーションを実現するための明確な枠組みを示し、対話には次の3つの重要な方向性があると説明しました。
1.下方向のコミュニケーション(若い世代との対話)
最も若い世代に寄り添い、助言し、導くことによって、ドン・ボスコの教育的カリスマが、現代においても生き生きとした意味を持ち続けるようにすること。
2.水平方向のコミュニケーション(仲間との対話)
各国・地域の代表者の間で連帯を育み、実践的な協力関係を築き、長く続く兄弟姉妹としての絆を深めること。
3.上方向のコミュニケーション(先輩世代および神との対話)
長年にわたり活動してきた宣教師や教育者たちが培ってきた知恵と経験を尊重するとともに、すべての取り組みの土台に、祈りと霊的な交わりを据えること。
信仰、人工知能(AI)、そして人間の知性
若者の教育に携わる人々が直面している、現代の最も重要な課題の一つについて、香港連合の担当司祭であるマシュー・チャン神父(Fr. Matthew Chan)が、人工知能(AI)と人間の知性(HI:Human Intelligence)の関係をテーマに基調講演を行いました。
チャン神父は、香港の若者を対象とした最近の調査結果を紹介し、回答した若者の46%が、精神的・感情的な支えを求める際にもAIを利用していることを明らかにしました。多くの若者は、今なお深い人間的なつながりを求める際には、家族や友人・仲間を頼りにしています。しかし、この数字は、青少年司牧のあり方に重要な変化が生じていることを示しています。
チャン神父は、教育者たちは、デジタル技術と人間ならではの真の共感を、互いに対立するものとして捉えるのではなく、両者がどのように調和し、補い合うことができるのかを理解しなければならないと述べました。
未来へと受け継がれる使命
5日間にわたる大会期間中、参加者たちはワークショップ、全体討議、共同の祈りなどを通して、各国・地域の同窓会連合が、職業生活や社会生活へと歩みを進める若い同窓生たちに、どのように寄り添い、支援していくことができるかを考えました。
アジア・オセアニア大会2026が閉幕を迎えるにあたり、代表者たちは、改めて活力を与えられた共通の使命を胸に、それぞれの国・地域へと帰っていきました。その使命とは、 すべての世代が自らの声を真に届けることができ、一人ひとりが本当の居場所を見いだし、そして、あらゆる出会いが、信仰のうちにともに成長していくための、末永く続く機会となるようにすることです。
