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世界連合ホルト会長「誠実な社会人、キリストに倣う者」として
サレジオ同窓会世界連合ニュース「Newsflash」No.37(2020年4月) 巻頭言
http://www.exallievi.org/documents/newsflash/
サレジオ同窓会世界連合 会長挨拶
ドン・ボスコの同窓生、友人の皆さん、
私たちのすばらしい「Exallievi Newsflash」(同窓会報)を通して、再び皆さんとやりとりできることは私にとって喜びです。
光陰矢の如し……皆さんのために新たな復活祭号をお送りします。皆さんから寄せられたいくつかのニュースから、ドン・ボスコの願った、生き生きとして活発な「誠実な社会人、キリストに倣う者」の集まりとして、私たちの会は日々成長していると言えるでしょう。
2020年に、総長──今日のドン・ボスコ──は、今年のストレンナとして、この言葉を振り返るよう私たちに呼びかけています。私たちドン・ボスコの同窓生・友人にとり、この時はじつに幸いな、特別な時です。今年、6月24日、カルロ・ガスティーニとヴァルドッコの同窓生の最初のグループがドン・ボスコを訪れ、ドン・ボスコの勧めによって、ドン・ボスコの同窓生の最初の会を立ち上げた、その150周年を祝うからです。
世界中の同窓生にとって、2020年は特別な恵みの年です。さまざまな会合、国ごとの、また地域での祝いや活動、新しいプロジェクトや多くの挑戦をもって、私たちはサレジオ同窓会の聖年を祝うからです。主イエス・キリストの復活を深く思い巡らす復活祭・復活節に、教会のこの聖なる季節と同窓会の現在の歩みとの間につながりがあると私は感じます。私たちは150周年を祝い記念することのほか、21世紀のドン・ボスコの同窓生とはどのような人かということを、振り返り、再創造しようとしています。150周年のためのアンケートは、振り返り、アイディアを集めるために助けになっています。私たちはこの150周年の聖年を、私たち自身のイースター、復活・再生の時ととらえることができると思います。イエスがご自身のいのちと犠牲によって私たちの間に新しい契約をもたらされるように、私たちにとって非常に特別なこの聖年を、同窓会の150年にわたる豊かな歴史と体験について再考、再評価を行う機会にしましょう。21世紀も、ドン・ボスコのまことの子として歩めるように。
そこで、考え、祈ることが大切ですが、行動することも忘れないようにしましょう。祝いや多くの会合が開催される中で、大切なことから目をそらさないよう、そして実際的であるよう、皆さんに呼びかけます。世界連合の計画strategic planの主な挑戦に焦点を当て続けるよう、招きます。それには、私たちの連絡・ネットワークをよりよいものにすること、新たなプロジェクトやよい実践例を皆で共有することが含まれます。
インスピレーションを与えてくれる例として、インドでの取り組みについて皆さんと分かち合いたいと思います。同窓会がサレジオ会と共に、同窓生の企業家や求職中の人のため、各地での職業マッチング・データベースを作っています。いつか、近い将来、私たち同窓会のデータベース、Boscobaseを通してこのようなサービスを世界規模で提供できるようになることを願い祈りましょう。
同時に、私たちが耳にするのは、良いニュースばかりではありません。新型コロナウィルスの世界的な蔓延は、私たちの心に悲しみ、疑問、恐れさえもたらします。生涯の困難のとき、危険を前にしたときドン・ボスコがそうであったように、強く前向きであるよう、皆さんに呼びかけたいと思います。ドン・ボスコは常に、自らの人生と働きを人のため、若者のため‐特に最も助けを必要とする人びと、若者のためにささげました。
今日の状況は私たち同窓生にとって、助けを必要とする人びとをどのように助けるか、どのようにその人びとに寄り添うことができるか、新たな挑戦を投げかけているのかもしれません。ここですばらしい例として、2020年3月、香港の同窓生がスペインのサレジオ家族に医療器材を送ったことがあげられます。何と温かい行動でしょう。今、どうしたら奉仕し、人を助けることができるか振り返るよう、私たちへの招きとなっています。 私たちには祈りがあります、さまざまなコミュニケーション手段があります。
この危機は、私たちドン・ボスコの同窓生にとり、聖年2020のアンケートの重要な問い、「21世紀のために、どのような同窓生に?」に答えるための背景の一つになるかもしれません。これは、私たちが暮らす21世紀の社会の、非常に現実的な挑戦です。この厳しい時代が私たちに投げかける呼びかけに敏感であるよう、積極的に行動するよう、しかし落ち着いて、前向きであるよう皆さんを招きます。私たちに可能なかぎり最高の、「誠実な社会人、キリストに倣う者」でありましょう。
個人的には、このコロナウィルスによる危機は、同窓生として私たちのモットーでもある2020年のストレンナを、毎日、深く生きる機会を私たちに差し出しているように感じます。
外出できないすべての人のために、このニュースフラッシュが良い気分転嫁になり、楽しく読めることを願っています。私たちの世話をしてくれる人びと──医師、看護師、司祭、消防士、警察官、食料品店や薬局で働く方たち……その方たちのために祈りをもって感謝し、その方たちを私たちの意向にとどめましょう。
ドン・ボスコのうちに。
サレジオ同窓会世界連合 会長 ミハル・ホルト