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2025年04月30日更新

世界連合マグロ会長「わたしたちの一人だった教皇」

2025年4月21日、教皇フランシスコがバチカンの自邸サンタ・マルタ館にて、神様のみもとに召されました。88歳でした。

教皇フランシスコ(本名ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)はサレジオ会と深いつながりがあります。アルゼンチンのブエノスアイレスで生まれ、サレジオ会宣教師のもとで洗礼を受け、兄弟とともにサレジオ会の小学校に通い卒業した、サレジオ同窓生の一員です。後にイエズス会に入会する際に手助けしたのもサレジオ会員でした。

★詳しくは『ドン・ボスコの風No.23』の特集記事およびp.10-11の記事(下記リンク先)をご覧ください。
https://salesio.jp/wp-content/uploads/2019/10/Donbosco_no_kaze_No23.pdf

サレジオ同窓会世界連合のブライアン・マグロ会長から、教皇フランシスコの逝去にあたってのメッセージが発信されましたので、お知らせします。

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ローマ教皇フランシスコの逝去に寄せて

教皇フランシスコは真の牧者でした。今や群れを離れ、わたしたちの主であり父なる神のもと、すなわち、わたしたち皆が属する場所へと帰られました。

教皇がこの世を永遠に去ったことで、豊かな空虚、深い喪失、死を悼みながら地上における彼の司牧的使命の達成を称える世界が残されました。

教皇は、人々との親密さ、社会正義と環境正義への希求、すべての人への愛と受容の探求、そしてあらゆる紛争を終わらせる平和な世界への希求を胸に、繁栄する教会という遺産を残しました。

教皇は、信仰、言語、アイデンティティ、国籍に関わらず、すべての人を歓迎するために教会の扉を開きました。彼は、障壁を取り除き、愛、正義、平和、そして希望に奉仕することを希求する人類の食卓に、すべての人を迎え入れました。

教皇は、教会内外のあらゆる共同体の周縁に生きるすべての人々の力強い擁護者でした。彼は、疎外されたすべての人々のために、教会の中に勇気ある空間を創造しました。彼は愛を込めて微笑み、希望を与えてくれました!

教皇は教皇職を遠くからではなく、疎外された人々の真ん中で生きました。彼はその人々の声でした。彼は貧しい人々、追放された人々、移民、囚人、難民、病人、高齢者、ホームレス、そしてすべての貧困層の人々に寄り添うことを選びました。教皇は私たちに、これらの人々のために祈るだけでなく、行動を起こし、最も助けを必要とする人々のために変化をもたらす弟子となるよう促しました。

ドン・ボスコの同窓生であり友人であるわたしたちにとって、教皇はわたしたちの一人でした!祖母を訪ねた時にサレジオの小教区で過ごした時間や、1948年にラモス・メヒアのサレジオ会学校で過ごした時間を懐かしく思い出していました。
教皇はサレジオ会から受けた教育を尊び、誠実な社会人、良きキリスト者であることを通して、真のドン・ボスコの息子としての輝かしい人生を送りました。

教皇フランシスコの存在をわたしたちの間で永遠に刻み、暗闇に光をもたらし続けましょう。希望のないところに希望をもたらしましょう。不正を正義に変えましょう。思いやりのない環境で思いやりを示しましょう。歓迎されない人々を歓迎しましょう。あらゆる痛みと分裂に癒しをもたらしましょう。教皇の魂をわたしたちの間で生き続けさせましょう。

ドン・ボスコにおいて、深い敬意と兄弟愛を込めて。

2025年4月22日
ブライアン・マグロ
サレジオ同窓会世界連合 会長