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2021年05月11日更新

東ティモール洪水被災地緊急支援 ご報告と現地からの便り

東ティモールの首都ディリで4月初旬に大水害が発生し、現地のサレジオ会・サレジオ家族・同窓生が被災者の受け入れや救援活動を行っているとの知らせを受け、サレジオ同窓会日本連合は東ティモール洪水被災者緊急支援の寄付を呼びかけました。

■東ティモール洪水被災地 緊急支援の呼びかけ(2021年04月15日)
https://exdb.jp/news/20210415/

皆様の迅速なご協力により、4月末までに629,759円の寄付が集まり、同窓会連合会計からの支出金を加えた総額829,759円(送金・為替手数料を含む、7,079.13米ドル)を、サレジオ会東ティモール管区本部修道院院長マリオ・デ・スーザ神父に送金することができました。

寄付にご協力くださった、育英学院同窓会、日向学院同窓会、大阪星光学院同窓会、サレジオ学院同窓会、サレジオ小学校中学校同窓会、同窓生・顧問有志の皆様、大阪星光学院中学校高等学校ボランティア部・在校生の皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

また、現地との連絡等にあたっては、育英海外ボランティアからはじまって長年にわたり東ティモールと交流を続けておられる本連合理事・育英学院同窓会副会長の鈴木ちひろさんが、被災地の状況を情報共有しながら尽力してくださいました。

送金後すぐに、東ティモールのマリオ・デ・スーザ神父から感謝のお便りと受領書が届きましたので、ご報告します。

なお、寄付金は「東ティモールの洪水被災者を支援するサレジオの活動のため」に活用されますが、現在、首都ディリは新型コロナウイルス感染症が拡大し都市封鎖の状態が続いているため、救援活動も遅れざるを得ないとのことです。
現地からの報告は、困難な状況が落ち着いた後で受けることとしますのでご了承ください。

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サレジオ会東ティモール管区本部修道院長
マリオ・デ・スーザ・ヴィセンテ神父からの便り
(日本語訳 原文は英語)

<2021年5月7日>

サレジオ同窓会日本連合ならびに
日本のドン・ボスコの同窓生の皆様

東ティモールのディリからこんばんは。
皆様からのお便りに、私たちは感激しています。
東ティモールでイースター(復活祭)の時に大水害が発生し、被災者救援に携わる東ティモールのサレジオ会の活動を支援するために、日本のドン・ボスコの同窓生・在校生の皆様が人道支援活動を始めたという知らせを、数週間前に鈴木ちひろさんから聞きました。

日本のドン・ボスコの子どもである皆様が、私たち東ティモールのサレジオ会員と被災者の方々との連帯を示して共感してくださる思いを知り、私たちは心からの感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様が贈ってくださった寄付について、私は東ティモールの全サレジオ会員と洪水被災者の名において、この場を借りて心より感謝申し上げます。
皆様の寄付は、被災者、特に政府による都市封鎖政策のために洪水の前から苦しんでいた家族にとって、大きな意味があります。日雇い労働に依存している家族にも、非常に大きな意味があります。

日本の皆様からの美しく感動的な手紙を読みました。私はこの手紙を東ティモールのサレジオ同窓会連合とサレジオ会員と共有致します。

寄付の使途について、できる限り早くご報告致します。東ティモール全土、特にすでに新型コロナウイルス感染症が拡大している首都ディリの現状を考慮すると、ディリは都市封鎖の状態が続いており、私たちの被災者救援活動も遅れざるを得ないでしょう。

皆様の寛大なお心遣いに対して、私たちがお返しできるものは何もありません。
皆様とご家族一人ひとりがいつも祝福で満たされますように、私たちの祈りをお約束致します。

ドン・ボスコで結ばれた者である、

マリオ・デ・スーザ・ヴィセンテ神父
(サレジオ会東ティモール管区本部修道院長)

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<2021年5月10日>

東ティモールのディリからこんばんは。
本日、日本のドン・ボスコの子どもたちからの総額7,079.13米ドルの寄付を受け取りましたので、ご報告致します。
署名入りの受領書を添付します。

改めて、寄付を実行し取りまとめてくださったことに感謝申し上げます。

現在コロナ禍による微妙な状況に直面していますので、必要な方に正しく寄付金を活用するためにも時間がかかることをご了承ください。できるだけ早くご報告致します。

主である神が、皆様の寛大さのすべてに報いてくださいますように。

ドン・ボスコで結ばれた者である、

マリオ・デ・スーザ・ヴィセンテ神父
(サレジオ会東ティモール管区本部修道院長)

 

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4月30日時点の現地の状況

インフラ整備が不十分なため水が引いていない地域が各地にあり、ディリにあるサレジオの学校Don Bosco Comoroの体育館には、4月30日時点で家を失った42世帯の家族255人が残っているとのことです。
政府による救援・復旧活動が進まず、Don Boscoの先生と生徒たちが被災者の仮設住宅を敷地内に建てはじめました。
洪水で避難した人たちの中で新型コロナウイルスのクラスターが発生したようで、感染者数が急増しており、東ティモールは政治的にも経済的にもますます悪い状況になっているようです。