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世界連合臨時総会 イタリア・トリノで開催
2024年10月2日から6日にかけて、イタリア・トリノでサレジオ同窓会世界連合臨時総会(EGWA 2024)が開催されました。38か国から約200名の同窓生がサレジオ会の事業発祥地であるヴァルドッコに集まり、オンラインのプログラムにも20か国から約120名が参加しました。日本連合からは、中田正一郎神父(サレジオ会日本管区副管区長・サレジオ家族担当)と奥山勇人副会長、立石光洋事務局長、矢本浩教ワーキングチーム委員の4名が出席しました。
世界連合の総会は6年ごとに開催され、前回は2021年11月に新型コロナウイルス感染症拡大防止のためオンラインで開催されましたが、十分な議論が困難なため役員改選のみ行われ、規約改正は今回の臨時総会に延期されました。
今回の臨時総会は、世界連合会長ブライアン・マグロ氏の呼びかけで、「JOURNEYING TOGETHER – CHANGE FOR CONTINUITY(共に歩む ─ 継続のための変化)」をテーマに、教皇フランシスコが掲げているキーワード「Synodality(共に歩む・旅すること)」について学び、意見を交わしながら、ドン・ボスコの同窓生としての使命や未来について共に考えました。
サレジオ会総長代理ステファノ・マルトリオ神父による講話、サレジオ会総本部出版部長ロッサノ・サラ神父による基調講演、言語別でのグループディスカッション、全体討議を通して、参加者は「ドン・ボスコのように、貧しく助けを必要とする若者に寄り添うこと、立ち止まって祈り神の望み(夢)に耳を傾けること、若者と共に歩み人生を分かち合うこと、連帯することで共に困難を乗り越えられること、家庭的精神を大切にすること」などを確認しました。
言語別に様々なワークショップも行われ、若者を勇気づけるメンタリング講座、ソーシャルネットワーク活用講座、日常生活でのサレジオ霊性実践講座、NGO資金調達講座、社会奉仕活動事例検討など、充実した学びと共同作業の機会もありました。
3日目の夕刻には、同窓会初代会長カルロ・
大会開催地のヴァルドッコには、ドン・ボスコが貧しい若者たちのために始めた事業の発展の足跡が大切に残されており、ガイドによる説明を受けながらドン・ボスコ・ミュージアムを見学しました。また、4日目は秋晴れの中、ドン・ボスコが神学生時代を過ごしたキエリの街や、幼少期を過ごしたベッキ村(現コッレ・ドン・ボスコ)を訪れました。ガイドによる様々なエピソードの紹介もあり、ドン・ボスコをより身近に感じることができました。日本チームはドン・
今大会は準備・資料・プログラム・スケジュールなど、メディアを駆使しながらよく準備され、多言語で200名という参加者にもかかわらず、多くの参加者が充実感を得られたと思います。規約改正は70項目以上の改正事項がありましたが、資料の事前配信やオンライン投票によって、慎重かつ円滑に審議されました。運営の中心となり、いつも笑顔で活気づけてくれた若者たちの存在も素晴らしいものでした。
最終日の5日目は、地域ごとのグループに分かれて今後3年間の目標や優先課題について議論し、アジア・オセアニア地域ではコミュニケーションを充実させるための英語習得プログラムの検討、多くの若者が交流できるよう資金集めや交換留学プログラムの検討、困難を抱える若者を支援する様々なノウハウの共有など、具体的な取り組みが検討され、会議の決議が採択されました。
参加者は、食事やツアーなどレクリエーションの時間も活発にコミュニケーションをとり、ドン・ボスコの同窓生としての絆を深めることができました。
◆EGWA 2024 資料(英語)
挨拶 ブライアン・マグロ会長
挨拶 サレジオ家族顧問ジョアン・ルイス神父
挨拶 サレジオ同窓会連合顧問ドミニク・ナム修道士
講話 サレジオ会総長代理ステファノ・マルトリオ神父
基調講演 サレジオ会総本部出版部長ロッサーノ・サラ神父「JOURNEYING TOGETHER – Synodality, discernment, choices」
ブライアン・マグロ会長の報告
ペーター・コヴァチ事務局長の報告
日本連合の報告
◆参考記事 ANS(Agenzia Info Salesiana)記事より
ANS 2024年8月28日
“Walking together: Changing to continue”: World Extraordinary Assembly of the Past Pupils of Don Bosco
ANS 2024年10月7日
World General Assembly of the Past Pupils of Don Bosco: the monument to Carlo Gastini has been unveiled